心に響くことば

朝、FM放送で小川洋子さんが宮本輝さんの「錦繍」を紹介していた。
たくみなことばにのせられ読んでみたくなり
ブックオフ新潮文庫を購入。
一緒に吉田茂「日本を決定した百年」(中公文庫)。ともに105円


21日付各新聞朝刊は、取り上げる記事がない。
産経新聞社会面のたけしインタビュー、期待したが、心に響くことばはなし。


東京新聞の社説「文字の言葉 音の言葉」
石川啄木大逆事件に際して「殺める側の心」を詠んだ歌を引用している。


われは知る、テロリストのかなしき心を―
言葉とおこなひとを分ちがたき/ただひとつの心を、
奪はれたる言葉のかはりに/おこなひをもて語らむとする心を、
われをわがからだを敵に擲げつくる心を


また孫引きになるが、20日付産経新聞の「土曜日に書く 心に響く演説がききたい」で、
阿久悠の「昭和おもちゃ箱」から「フォークソングと弔辞」の一部を引用している。
クリントン大統領が就任した時の演説のキーワードは『春』と『再生』と『変化』で、まぎれもなくフォークソングだった。(略)一国のリーダーたるものが公式に語ることばには、訴えるものと、酔わせるものと、近未来のあらまほしき予想図が含まれていなければならない。その意味で、言葉の重要性を十分に理解した演説だった」