2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

もっとおもしろいぞ

文庫が見つからないので、ブックオフで河出書房新社『世界文学全集10 ゴーゴリ』を105円で買って「鼻」(横田瑞穂訳)を読んだあと、意外なところでこの作品名を目にした。書店でもらった『岩波書店 読書のすすめ 第12集』にある、河合真帆さんという朝…

庄野のゴーゴリと「鼻」

庄野潤三が『自分の羽根』(講談社文芸文庫)の「ゴーゴリ」で書いている。 私はもっと早くゴーゴリを読めばよかったと思って後悔している。(略)私は小説が書けないときに、「死せる魂」を取り出して、どこでもいい、チチコフが駁者セリファンと三頭の馬と…

外村繁「澪標」から安房直子。向田邦子の漱石

この2週間の心引かれたつまみ読みメモ 全集端本105円で入手した中央公論社の『日本文学全集52 尾崎一雄、外村繁、上林暁』は読みでがある。特に初めてふれる外村の作品は新鮮。「夢幻泡影」「澪標」。後者には、よくもここまで露骨にと、すこしあきれ…