吉行淳之介から内田百けん

吉行淳之介『懐かしい人たち』(ちくま文庫)に内田百けんの『東京焼尽』を参考にしたことがあるとの記述あり。これはもっていたはずと思い探すが見つからず、アマゾンで注文。吉行の『自家謹製 小説読本』(山本容郎編、集英社文庫)がたのしい。『「濹東綺譚」を読む』で、挿絵の木村荘八の「この小説の挿絵を委嘱されたときに、誇張した言葉で云えば、オノレのウンメイは、これで極まったと思ひました」との言葉を引用している。